[完]バスケ王子に恋をして。
開演1時間前____
「そろそろ客入って来たな」
「うん……何か凄い冷や汗出てきた……」
「何でだよ!!」
だって……ライブなんてやったことないし……どんなふうにやればいいか……失敗したらどうしよう……。
って思ってる間にそろそろ発声練習しないと!!
「~~♪~~♪」
いつも通り発声練習をして私は気合いスイッチを入れた。
「奈未」
「ん?」
私がストレッチをしながら発声練習をしていると黙っていた咲羅が口を開いた。
「奈未なら大丈夫だ」
「え?」
「NANAはいつだって謎に包まれたままだったけど……今から奈未がそれを破りに行く」
「うん……」
私はちゃんとNANAをみんなに知ってもらいたいから……。
「奈未はNANAと同じ声を持っている。みんなNANAの歌声に惚れてファンになったんだ……外見が好きでファンになった人だっているかもしれないけどNANAの歌声を聞かないとずっとファンではないだろ?」
「そうだね……」
ファンレターに私の仮面とマントが好きって書いてあったけど今は歌のほうが好きって大きく書いてあったやつもあったな……。
「だからNANAは仮面を脱いでも同じ……たとえそれが期待していた本当の姿じゃなくても……NANAに代わりはない」
「咲羅……」
「だから大丈夫だ。ここにはNANAのことが好きな奴しか来てない。奈未のことが好きな人しかいないんだ……だから思いっきり本当の奈未とNANAの姿を見せてやれ!!」
本当の奈未とNANAの姿……ここにはNANAのことが好きな人しかいない……。
その言葉が私の胸に強く残った。
「うん……わかった!!ありがと!!咲羅大好き!!」
私は咲羅に抱きついた。
「うわぁ!!いきなりはやめろって……もちろんうちもNANAのことが好きだからな?」
「うん!!うちも咲羅大好き!!」
「でもそれ以上に奈未が好きだからな?」
「……ありがと!!私も愛上咲羅が大丈夫だよ?」
「名字つけるな」
「えへへ……」
咲羅にギューッと抱きついていると
ーコンコン
ドアがノックされた。
いいとこだったのに……メイクさんかな?
私は咲羅から離れて扉を開けた。
そこにはやっぱりメイクさんとスタイリストさん。
「そろそろ客入って来たな」
「うん……何か凄い冷や汗出てきた……」
「何でだよ!!」
だって……ライブなんてやったことないし……どんなふうにやればいいか……失敗したらどうしよう……。
って思ってる間にそろそろ発声練習しないと!!
「~~♪~~♪」
いつも通り発声練習をして私は気合いスイッチを入れた。
「奈未」
「ん?」
私がストレッチをしながら発声練習をしていると黙っていた咲羅が口を開いた。
「奈未なら大丈夫だ」
「え?」
「NANAはいつだって謎に包まれたままだったけど……今から奈未がそれを破りに行く」
「うん……」
私はちゃんとNANAをみんなに知ってもらいたいから……。
「奈未はNANAと同じ声を持っている。みんなNANAの歌声に惚れてファンになったんだ……外見が好きでファンになった人だっているかもしれないけどNANAの歌声を聞かないとずっとファンではないだろ?」
「そうだね……」
ファンレターに私の仮面とマントが好きって書いてあったけど今は歌のほうが好きって大きく書いてあったやつもあったな……。
「だからNANAは仮面を脱いでも同じ……たとえそれが期待していた本当の姿じゃなくても……NANAに代わりはない」
「咲羅……」
「だから大丈夫だ。ここにはNANAのことが好きな奴しか来てない。奈未のことが好きな人しかいないんだ……だから思いっきり本当の奈未とNANAの姿を見せてやれ!!」
本当の奈未とNANAの姿……ここにはNANAのことが好きな人しかいない……。
その言葉が私の胸に強く残った。
「うん……わかった!!ありがと!!咲羅大好き!!」
私は咲羅に抱きついた。
「うわぁ!!いきなりはやめろって……もちろんうちもNANAのことが好きだからな?」
「うん!!うちも咲羅大好き!!」
「でもそれ以上に奈未が好きだからな?」
「……ありがと!!私も愛上咲羅が大丈夫だよ?」
「名字つけるな」
「えへへ……」
咲羅にギューッと抱きついていると
ーコンコン
ドアがノックされた。
いいとこだったのに……メイクさんかな?
私は咲羅から離れて扉を開けた。
そこにはやっぱりメイクさんとスタイリストさん。