[完]バスケ王子に恋をして。
番外編~奈未と春樹のその後
NANA~春樹side~
「マジでNANAの新曲泣けるわー」
「泣くとか女々しすぎだろ」
「はぁ!?これは男の涙ってもんだ!!」
さっきからNANAのことをひたすら話しているのは俺の後輩。
「知るかよ……」
「ヒドッ!!でも俺NANAの仮面欲しかったな……」
「は?仮面?」
「だってあんな可愛い顔してんだぞ?絶対仮面の中に汗のいい香りとかがふわーっとさ……」
ーガンッ
俺は思いっきりボールを壁に投げつけた。
「は……春樹さん?」
動揺している後輩をギロッと睨みつけて
「くだらねー妄想なんてしてないで早く準備しろ」
と言ってそこから動くように指示した。
「は、はい!!すいません!!」
そいつは逃げるように走って急いで準備に取り掛かっていた。
「へー……春樹くん嫉妬ですかー?」
「なんすか……」
俺の肩に腕を絡ませてきた竜基さん。
「んー?嫉妬深いなーと思って……奈未に言っといてあげようか?」
「結構です」
俺は即答で答えた。
「で、春樹はどう思ってんの?NANAの新曲」
俺は……
「切ないのはいつもと変わらないんですけど……まだ可能性を信じてるっていうか……まだ行けるって感情が入ってる曲だと思いますけど……」
NANAの新曲の「beautiful sky」は元恋人に秘めている気持ちも伝えないまま会えなくなってしまったというNANA特有の切ないバラード曲。
「へー……いいじゃん。春樹も奈未のことになるとデレデレだな」
「……竜基さんだって友絵さんに溺愛してるじゃないですか。美姫と蓮に会いたいって毎日うるさいくらいしつこいですよ」
「別にいいだろ?俺の家族なんだから」
そういって携帯の待ち受けを自慢そうに見せてくる竜基さん。
そんなことしたって……
「俺は奈未と2ショットですよ?」
俺だって奈未が待ち受けだ……。
「……そんなの俺はたくさんあるし……」
悔しそうに画面を見つめる竜基さん。
「そうですか」
そういって俺は後輩の元へ歩きながらあの日のことを思い出していた。
「泣くとか女々しすぎだろ」
「はぁ!?これは男の涙ってもんだ!!」
さっきからNANAのことをひたすら話しているのは俺の後輩。
「知るかよ……」
「ヒドッ!!でも俺NANAの仮面欲しかったな……」
「は?仮面?」
「だってあんな可愛い顔してんだぞ?絶対仮面の中に汗のいい香りとかがふわーっとさ……」
ーガンッ
俺は思いっきりボールを壁に投げつけた。
「は……春樹さん?」
動揺している後輩をギロッと睨みつけて
「くだらねー妄想なんてしてないで早く準備しろ」
と言ってそこから動くように指示した。
「は、はい!!すいません!!」
そいつは逃げるように走って急いで準備に取り掛かっていた。
「へー……春樹くん嫉妬ですかー?」
「なんすか……」
俺の肩に腕を絡ませてきた竜基さん。
「んー?嫉妬深いなーと思って……奈未に言っといてあげようか?」
「結構です」
俺は即答で答えた。
「で、春樹はどう思ってんの?NANAの新曲」
俺は……
「切ないのはいつもと変わらないんですけど……まだ可能性を信じてるっていうか……まだ行けるって感情が入ってる曲だと思いますけど……」
NANAの新曲の「beautiful sky」は元恋人に秘めている気持ちも伝えないまま会えなくなってしまったというNANA特有の切ないバラード曲。
「へー……いいじゃん。春樹も奈未のことになるとデレデレだな」
「……竜基さんだって友絵さんに溺愛してるじゃないですか。美姫と蓮に会いたいって毎日うるさいくらいしつこいですよ」
「別にいいだろ?俺の家族なんだから」
そういって携帯の待ち受けを自慢そうに見せてくる竜基さん。
そんなことしたって……
「俺は奈未と2ショットですよ?」
俺だって奈未が待ち受けだ……。
「……そんなの俺はたくさんあるし……」
悔しそうに画面を見つめる竜基さん。
「そうですか」
そういって俺は後輩の元へ歩きながらあの日のことを思い出していた。