[完]バスケ王子に恋をして。
「どした?」
「私の咲羅とられちゃった~」
私の咲羅って……。
「咲羅のこと好きなの?」
「うん♪大~好き♪」
へー……ちょっといじめてやろ……。
「俺は?」
「春樹は~好き~♪」
「へー……じゃあ俺は咲羅以下ってことか……」
少し悲しい顔を作ってみると……
「え~?違うよ~?春樹も好きだもん」
ちょっと焦ってる感じ……。
よし……
「もう奈未なんて知らね」
そういって立ち上がりキッチンへと向かう。
「え?……春樹?」
困ったような声も無視してキッチンで食器を洗おうとすると……
バタバタと走ってくる音が聞こえて……
ーギュッ……
奈未が俺に後ろから抱きついてきた。
「何?」
嬉しいと思いながらもわざと冷たい態度をとる。
「っ……グスッ……」
え……?
泣いてる……?
「春樹酷いよ……私のことまた引き離すの?」
その声は震えていて……俺何やってんだろって今さら思う……。
俺は後ろを向いて奈未を抱きしめる。
「春樹……?」
「ごめん……あれ演技。なのに……ごめん……」
「騙したの?」
その声はもう酔いが醒めたようないつも通りの綺麗な声だった。
「そ……ごめん」
「なんだ……びっくりした……」
奈未は安心したのか今より強く俺を抱きしめた。
「つか、気づけよ……女優だろ?」
「違うもん……歌手だもん……」
「これからドラマ始まるんじゃなかったっけ?」
「……それとこれとは別……」
そんな奈未の言い訳にクスッと笑いながらも俺達はしばらくそのままでいた。
「私の咲羅とられちゃった~」
私の咲羅って……。
「咲羅のこと好きなの?」
「うん♪大~好き♪」
へー……ちょっといじめてやろ……。
「俺は?」
「春樹は~好き~♪」
「へー……じゃあ俺は咲羅以下ってことか……」
少し悲しい顔を作ってみると……
「え~?違うよ~?春樹も好きだもん」
ちょっと焦ってる感じ……。
よし……
「もう奈未なんて知らね」
そういって立ち上がりキッチンへと向かう。
「え?……春樹?」
困ったような声も無視してキッチンで食器を洗おうとすると……
バタバタと走ってくる音が聞こえて……
ーギュッ……
奈未が俺に後ろから抱きついてきた。
「何?」
嬉しいと思いながらもわざと冷たい態度をとる。
「っ……グスッ……」
え……?
泣いてる……?
「春樹酷いよ……私のことまた引き離すの?」
その声は震えていて……俺何やってんだろって今さら思う……。
俺は後ろを向いて奈未を抱きしめる。
「春樹……?」
「ごめん……あれ演技。なのに……ごめん……」
「騙したの?」
その声はもう酔いが醒めたようないつも通りの綺麗な声だった。
「そ……ごめん」
「なんだ……びっくりした……」
奈未は安心したのか今より強く俺を抱きしめた。
「つか、気づけよ……女優だろ?」
「違うもん……歌手だもん……」
「これからドラマ始まるんじゃなかったっけ?」
「……それとこれとは別……」
そんな奈未の言い訳にクスッと笑いながらも俺達はしばらくそのままでいた。