[完]バスケ王子に恋をして。
「ねぇ、あの人かっこいくない!?」
「うん!!わかるー!!」

私と同じ制服の女子高生が小さな声で海斗を見て言っている。

やっぱり海斗はモテるなー……

あたりまえだろね……
海斗は顔もかなりイケてるし……
モテない訳がないよね……

「隣にいる人彼女かな?」
「えー!!そうなのかなー?」

“なわけないでしよ!!”

と思いながら海斗を見ていると

「あの一……隣の人って彼女さんですか?」

とさっきの女の子が海斗に聞いてきた。

「別に……つか、なんで?」

女子高生は“別に。”と言う言葉だけ聞いていたらしくキャピキャピ嬉しそうに笑って海斗の質問を無視した。

そんな女子高生を海斗は呆れた顔で見てからそのまま外を眺めていた。

海斗……そんなにはっきり言わないでよ…
…ちょっと期待してたんだから……

海斗は私のことどう思っているんだろ……

そんなこと考えていたら学校に着いてしまった。

「おい、いくぞ」

海斗に言われて我に戻った。

「あ、うん」

そして私達はバスから降りた。
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