[完]バスケ王子に恋をして。
「実はあたし……彼氏と喧嘩しちゃった」
シュンとする真理亜は何だかとても小さく見える。
真理亜には同じモデルの彼氏がいる。
まだ名前しか聞いたことないけど……
なんだっけ……けんや?だかなんだか……
「あたしが悪いの。私がデートに遅刻しちゃったから……でもね?いつもなら優しく笑っていいよって言ってくれたのに……今回はいきなり怒られてびっくりしたの。しかも遅れたって言っても2分だよ?いつももっと遅れても怒らなかったのに……」
そんな真理亜に私はうんうんと黙って頷く。
「それであたしもプライドが高いでしょ?だからいろいろ溜め込んでたものが全部出ちゃって……喧嘩しちゃったんだ」
「そっか……つらかったね……」
私はよしよしと真理亜の頭を撫でる。
でもね、真理亜。
あなたは一つ大きな間違いをしているよ?
「真理亜は彼氏さんが何で怒ったのか知りたい?」
「うん、どうして怒られたのか知りたい」
「そっか……でもこのままだったら真理亜はもっとその答えを知れないよ?」
「え……?どうして?」
真理亜は私を見つめる。
「だって……真理亜彼氏さんに謝った?」
「……え?」
「真理亜が悪いと思っているんでしょ?なのにまだ謝らなかったらいつまで経っても仲直り出来ないよ?」
「でも真理亜行った時に真っ先に謝ったよ?」
「謝ったかもしれないけど彼氏さんは怒っていたんでしょ?一回謝っただけじゃその怒りは収まらないよ?きっと真理亜が怒られてもずっと謝っていれば許してくれたはずだよ?」
「そっか……」
真理亜は困ったような顔をして下を向く。
「やることがわかったならまずそれを実践してみなよ。きっと彼氏さんも怒ってしまったことを後悔してると思うよ?」
「うん……ありがとNANA」
真理亜は私に久しぶりの笑顔を見せてくれた。
よかった……安心してくれて……。
「やっぱりNANAは違うねー素敵な彼氏さんがいるもんねー」
「そんなことないよ」
ふふっと笑ってごまかすけど確かにカッコいい。
「喧嘩なんてしてないんでしょ?王子と」
「んー、まぁね」
目立って大きな喧嘩はしたことはない。
「すごいなー……ちゃっかり同棲なんてしているし。あ、いつ結婚するの?」
「……え?」
真理亜のその一言で私は凍りついた。
シュンとする真理亜は何だかとても小さく見える。
真理亜には同じモデルの彼氏がいる。
まだ名前しか聞いたことないけど……
なんだっけ……けんや?だかなんだか……
「あたしが悪いの。私がデートに遅刻しちゃったから……でもね?いつもなら優しく笑っていいよって言ってくれたのに……今回はいきなり怒られてびっくりしたの。しかも遅れたって言っても2分だよ?いつももっと遅れても怒らなかったのに……」
そんな真理亜に私はうんうんと黙って頷く。
「それであたしもプライドが高いでしょ?だからいろいろ溜め込んでたものが全部出ちゃって……喧嘩しちゃったんだ」
「そっか……つらかったね……」
私はよしよしと真理亜の頭を撫でる。
でもね、真理亜。
あなたは一つ大きな間違いをしているよ?
「真理亜は彼氏さんが何で怒ったのか知りたい?」
「うん、どうして怒られたのか知りたい」
「そっか……でもこのままだったら真理亜はもっとその答えを知れないよ?」
「え……?どうして?」
真理亜は私を見つめる。
「だって……真理亜彼氏さんに謝った?」
「……え?」
「真理亜が悪いと思っているんでしょ?なのにまだ謝らなかったらいつまで経っても仲直り出来ないよ?」
「でも真理亜行った時に真っ先に謝ったよ?」
「謝ったかもしれないけど彼氏さんは怒っていたんでしょ?一回謝っただけじゃその怒りは収まらないよ?きっと真理亜が怒られてもずっと謝っていれば許してくれたはずだよ?」
「そっか……」
真理亜は困ったような顔をして下を向く。
「やることがわかったならまずそれを実践してみなよ。きっと彼氏さんも怒ってしまったことを後悔してると思うよ?」
「うん……ありがとNANA」
真理亜は私に久しぶりの笑顔を見せてくれた。
よかった……安心してくれて……。
「やっぱりNANAは違うねー素敵な彼氏さんがいるもんねー」
「そんなことないよ」
ふふっと笑ってごまかすけど確かにカッコいい。
「喧嘩なんてしてないんでしょ?王子と」
「んー、まぁね」
目立って大きな喧嘩はしたことはない。
「すごいなー……ちゃっかり同棲なんてしているし。あ、いつ結婚するの?」
「……え?」
真理亜のその一言で私は凍りついた。