[完]バスケ王子に恋をして。
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時は流れもうお開きの時間。

「夏恋ありがとー、また来るね!!」
「阿乱もバイバーイ」
「バイバーイ♪また来てね♪」
「あー、かわいい」

そんな声と共に私達は夏恋の家から離れ自分達の家へと向かった。

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「ただいまーっと」

私は寝ている色葉と徹をベッドに寝かせ一人キッチンに立つ。

「何作ろうかなー」

フライパンを手に取って冷蔵庫をまじまじと見る。

「んー、パスタでいっか」

時間もないし簡単なメニューにしようと思い私はパスタを作ることに……

そして包丁をもって食材を切ろうと思った時……

「うわーぁん!!」

寝室から凄まじい声が……

「何、どうしたの……」

呆れながらも小走りで寝室に向かうと……

「わぁ!!ちょっと!!」

私は急いでそいつをどかす。

「あんたらも寝てたの!?キミ達の寝るところはここじゃないでしょ!!」

そしてそのまま泣いている徹を抱きかかえなだめる。

色葉は……爆睡。

なんでうるさいのに起きないんだろ……

「わかったわかった。上に乗ってきて嫌だったのー。後でピエロ達怒っとくからね」

しばらくして再び眠りについた徹をベッドに乗せて私はあいつらを抱えてリビングに持って行く。

あいつらとは……5匹の黒猫達。

しかも赤の首輪をつけたピエロという一匹は徹の上に乗っかってくつろいでいた。

ちなみに5匹にはちゃんと一匹ずつ名前がついている。

でも見た目じゃあんまり区別つかないから首輪で分けてるけど……

赤がピエロ、青がリング、黄がベスト、紫がレラ、緑がロゴ。

まぁ、みんないたずらっ子で手がかる奴。

「はい、あんたらはここで反省してなさい」

黒猫達は狭い箱に入れられてニャーニャー鳴いている。

が、無視。

そしてそのまま私はキッチンに向かい再びパスタを作り始める。


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