[完]バスケ王子に恋をして。
「うわぁー……すごーい……!!」

門に入ってすぐ目についたのは大きな桜の木。

桜は満開に咲いていて、少しずつ桜がゆっくり散っている。

それを見た私はおもわず声を出し、その場から動けなくなった。

「ホントだなー……」

隣に居る海斗も共感できるらしい。

「珍しいねー……海斗も共感できるなんて」

ちょっと嫌味っぽく言ってみた。

「うるせぇーなー……俺だってすごいと思うことぐらいあるんだよ!!」

海斗がすねて私に背中を見せる。

「へぇー……」

私はわざとニヤリと笑った。

「なんだよその顔……つかクラス見に行くぞ」

今度は睨みながら言ってきた。

「OKー!!いこいこ!!」

私は海斗の手を掴んで提示板に向かって走った。

「おい!!ちょっと待てよ!!」
「ヤダ!!さっきのお返し!!」

私は無邪気に笑って空を見た。

さぁいよいよ高校生!!

どんな高校生活が始まるんだろーな?

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