[完]バスケ王子に恋をして。
「…へっ!?」
「うふふー」

ニッコリ笑って私をツンツンする夏恋ちゃん。

「いやいや!!そんな人誰もいないから!!」

慌てて否定するけど…

「うそだー!私知ってるもん」
「…えっ!?誰?」

もし春樹ってバレてたらどうしよう…。

「海斗くんでしょ?」
「へっ…?」

海…斗…?えっ!?海斗!?

「違う違う違う!!何で海斗なの!?ありえない!!」
「そんな隠さなくてもー。だって幼なじみでしょ?」

そうだけど…。

「幼なじみだから好きって訳じゃないし」
「えー?そうなの?じゃあそのうち教えてね?私、日向くんのこと好きって教えたんだから」
「…うん…」

ホントは嫌だけど教えてもらったからにはしょうがないか。
でもバレてなくてよかった…。
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