[完]バスケ王子に恋をして。
コンビニに来たのはいいとしても…

「お前買い過ぎだ!!何個買えば気が済むんだ!?」
「はー!?そんな買ってねーし。1、2、3…11個しか入ってないだろ」

ケロッとした顔で買い物カゴを見せて俺を見る咲羅。
それのどこが買い過ぎじゃないんだよ…。


結局咲羅は2980円分のアイスを買ってコンビニを出た。

「あー!!うめー!!やっぱり初夏はこれだね!!」

嬉しそうにアイスを食べる咲羅。

ってかまだ4月の終わり頃だし……

初夏じゃねーぞ!?

「うちさー春樹に話あるんだけど」

そんなことを思っていると真剣な声で咲羅が話し掛けてきた。

「何?」
「歩いてる時に話す。ほら、はやく帰るぞ」

俺を置いて歩き出す咲羅。

まったく…相変わらず自由人だなと思いながら咲羅を追った。
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