[完]バスケ王子に恋をして。
そんな前から咲羅は俺のことが好きだったのか……。
でも……俺は……
「……ごめん……俺……咲羅と付き合えない」
俺は奈未が好きなんだよ。
「……それは奈未のことが好きだから?」
声を1トーン低くして真剣な顔で俺に聞く咲羅。
「……は……?」
なんで……咲羅が知ってるんだ?
「なんで知ってんだ?って顔してるな。春樹を見たらわかる」
咲羅は一瞬ニヤッとして言った。
「知ってるなら尚更だ。俺は奈未のことが好きだから咲羅とは付き合えない」
俺はキッパリと咲羅に言って歩き出した。