瀬戸とJJ
「えっ…と…JJって言ったか?お前…一体…?」


オレは、さっきと同じような質問をJJと名乗る奴に言った。


すると、JJとかいう奴は、ニヤリと笑い、こう答えた。


「いきなり精霊が目の前に現れたら、誰でも何だコイツ?と思うだろう。…だがオレは、お前を一流のサッカー選手にすると決めたんだ。ごちゃごちゃ言うな。」


なんでだよ!
意味分かんねーよ!

オレは心の中でツッコミを入れた。


確かにオレは、小学校の時からサッカーのゴールキーパーをやってきた。

監督に、『お前は上手いな。将来サッカー選手になれるんじゃないか?』と言われた事もある。

でもオレは、良いチームメイトに恵まれず、小学校や中学校では結果を残せなかった。


…確かにサッカーは好きだ。

でも、オレはいつの間にかあまりサッカーを楽しいとは思わなくなった。

勝てないからだ。


サッカー選手になれるなら、確かになりたい。


昔からそう思ってきた。


だけど…。


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