幕末の神様〜桜まといし龍の姫〜
序幕 動きだす歯車
この倭の国には、太古の昔から、自然を司る神たちがいた。人々は、それらを
【八百万の神】と呼んでいた。
しかし、神たちはいつしかその力を人間に狙われることとなり、それぞれに姿を隠した。

大地の守護神でもあった龍は、人間たちから姿を隠すために、陸奥の山奥へと息を潜め、その姿を人間に隠した。

やがて、龍はその不思議な力で宝剣を作り、また多くの子孫を生み、力尽きた。

かくして、龍の子孫たちは、隠れながらも穏やかに、平穏な日々を送っていた。


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