幕末の神様〜桜まといし龍の姫〜
あなたが私に誓ってくれたこと。
私はこの時のことを片時も忘れはしないだろう。
そして私も、そっと、あなたに誓う。
力のない声で。弱弱しい声で。
でも確かにはっきりと聞こえる声で。
「私も強くなるよ」
私の大事なものを、もう二度と失くさないために。
あのような、家族が失われたときの惨劇が繰り返されないように。
あの日。
小さな私たちは、永遠に固く誓った。
この約束が破られることのないように。
どうかいつまでも、この誓いが守られますように。