幕末の神様〜桜まといし龍の姫〜
類は友を呼ぶという。
その言葉の通り、この時、自動的に譲と総司の頭に、近藤さんのように、『優しくて、それでいて強い』という、近藤さんの心友の人物像が出来上がった。
二人の想像上の人物は、とても完璧で、とてもいい人だった。目を瞑るところが一つもない。まさに、近藤さんのような人。
だから二人は、何の疑いもなく、
「会ってみたいです!」
と、声を揃えて願い出たのだった。
近藤は喜んで、この申し出を受け入れた。