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まだ帰ってきたばかりだが、俺は玄関の扉に手をかけた。



「私も行くわ!」

「メイはここで待っててくれ。エルから連絡があるかもしれないしな」



キッチンにエルの携帯が置きっぱなしになっているからその確率は低いだろうが……何より、危険かもしれない場所にメイを連れて行きたくはない。



「でも……」

「俺とエルなら大丈夫だから。な?」



半ば無理矢理にメイを諭し、俺は暗闇の中へと飛び出した。

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