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街灯の少ない道をバタバタと走った。


昼間はこの年で全力疾走なんて格好悪いと思っていたが、今はそんな悠長な事を言ってる場合じゃない。



朝方、心なしか不安定気味で寝不足だったエルがこんな時間に一人で、しかも勝手に出かけたとすれば相当な理由がある筈だ。


メイにこれ以上心配をかけたくはないから言えなかったが、何だか嫌な予感がしていた。


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