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「正直、こちらで分かっているのは名前くらいなのです。ですので、もし見つからなくとも貴方様をそれほど責め立てや致しません。……失礼な言い方になりますが、我々よりもプロの方が可能性が高いかもしれない、くらいの期待なのです」



この男の意図はいまいち掴めないが、今はこの話を信用するしかないだろう。



「そうですか。では、その男の名前と……貴方の名前、連絡先を教えてください」



手渡した紙にスラスラと書き込み、男は相変わらずニヤニヤしながらお願いしますよ、と言い残し帰っていった。
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