velVet undErwOrLd
俺の唐突な問いかけに、メイは一瞬目を丸くする。



「……何で、今そんな事を聞くの?」

「……」



怖い?


この葛藤を伝える事が、伝えた末に返ってくる答えが怖いのか?





俺の心境を知ってか知らずか、メイは優しく笑って告げる。



「……あなたの横に、【クロウ】って書かれたペンダントが落ちてたからよ」



前にも言わなかったっけ、と呟き、メイは部屋を出ていった。
< 34 / 110 >

この作品をシェア

pagetop