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「本当に申し訳ありませんね。わざわざ部屋に通していただく程の事でもなかったのですが……いや、何。少し早いとは思いましたが、何せうちのボス共がうるさいものでしてね。一応途中経過を聞きに参りました」



相変わらず表情が伺えないような目深帽子にサングラス。そこに饒舌も加わって、正直朝から相手にしたくない奴だ。


「生憎ですが、まだ一日ですし……それに昨日は少しアクシデントがありまして。まだ調査はそこまで進んでいません」


不快感を露わにしないよう造り笑顔で答える。


対して、そうですよねぇ、と答えたキールは席を立ち上がった。
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