永遠 〜海に消えた恋〜
「東京からの奴と知り合いなんて、お前らまさかデキてるんじゃないか〜!?」

周りがざわつく。

あの噂大好き男!

「誤解だよ。
私は昨日あの人に助けてもらっただけ。」

私はみんなに言った。

「助けてもらったって…。何を助けてもらったの?」

私は答えなかった。

思い…出したくもない。

男をてんびんにするのが得意な花菜がわざと隆に聞いた。

「ねぇ、昨日何があったの?聞かして!」

周りは少しシンとなる。

「俺、知らないんだけど。助けた覚えなんかないし。あの人も知らないから。」

隆はしらっと言った。

何それ…?

なんでそんな嘘つくの?

そんな事言ったら、まるで私が嘘ついたみたいじゃん。
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