永遠 〜海に消えた恋〜
3 確かな証拠
家に帰って、ジャンパーを見た。

「返し忘れた。」

あの紙の電話番号にかけてみれば、繋がるかな?

今からだったら遅くない。

明日、ジャンパーを学校で返せばまたややこしい事になる。

私は、紙の電話番号にかけた。

〈プルルルルル〉

『はい。奈波です。』

でたのは、女の人だった。

「えっと、水月海美といいますが、天野隆君の携帯じゃないですか?」

『隆??隆の携帯じゃないです。
私は彼女の奈波って言います。
クラスメート?』

「はい!そうです。ちょっと間違えてかけちゃったみたいなんで…。
本当にごめんなさい。
じゃあ、失礼します!」

〈ガチャン〉

何となく恥ずかしくなって、慌てて切った。

彼女にかけちゃうなんて〜。

明日、こっそり返そう。
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