永遠 〜海に消えた恋〜
隆は、爽やかに気取って、「お前はお断り〜。」

と言った。

まぁ、冗談だけどね。

私は、恋なんかしないし。

「初恋はいつ?」

隆が私に聞いてくる。

「初恋は…。」

あの日、あの時が蘇ってくる。

「初恋は、海に消えたの。」

私は、それだけ言って、隆の肩を叩いた。

「女の子にそういう事は、聞かないの〜!」

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