永遠 〜海に消えた恋〜
どのくらい時間が経ったのかな。

近くのマンションの明かりも少しずつ消えていくのが分かった。

声を出して泣いてた私も、落ち着いて涙も減った。

そして、正気に戻る。

知らない人の胸をかりてずっと泣いてるなんて。

私はバッと顔をあげた。

「ごめんなさい。ずっと胸かりちゃって…。」

「急に起き出して、涙止まったの?」

笑って聞く。

「なんとか…。本当に迷惑かけちゃってごめんなさい。」

「もういいよ。早く帰った方が良いだろう。送るよ。」



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