恋文 -遠恋-
「・・・はぁ」
1時間かけて、こんなありきたりな
手紙しか書けない自分にため息がでる。
「りあ、どしたの?そんな大きなため息ついて(笑)」
親友の愛(あい)がスマホから顔を上げ
にやにやしながら言った。
「翔に手紙を書こうとおもってさ。
でもなかなか、上手くいかないんだよね・・・」
翔はあたしの彼氏。
世界で一番大切な人。
「あー…翔くんに?遠距離になっちゃったもんねぇ…」
「うん…仕事の都合とか言って、急にいっちゃったもん!
ホント酷いよね(笑) あたしも連れてけっつーの(笑)」
「あんたまだ高校生だし、連れてくとか無理っしょ(笑)」
「そうだけどさぁ・・・」