この気持ち ずっと…
「ヒック…遥香…遥香…」


ん?誰の声?泣いてる…の…?


「ん?」


私はゆっくり目を開けた。


「かな…と?」


「遥香…目が覚めたんだ!」


「よかったよぉ~…」


かなとが泣きながら私の手を握った。


「ここは?」


「病院だよ…」


「そっか…かなととぶつかって…」


「ごめんね…遥香…」

かなとは申し訳ない気持ちでいっぱいになった。


「こっちこそ…前を見てなかったから…かなとは大丈夫?」


「僕はたんこぶが出来ただけ…」


「そっか…ならよかった…」


私もかなとがそれだけの傷でほっとした。
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