好きなんて言えないよ。
私は周りに分からないように紺野君に手を振った。



そんな私を見て小さくニコッと笑う紺野君。



ふわ〜、その笑顔やばい〜。



なんて思いながら電車の中だから一生懸命普通の顔をするわたし。



電車から降りると紺野君はあたしの所へ真っ先にやってきた。




「逢瀬〜。おはよ〜」



「お、おはよー。紺野君来るの早かったねっ」



わたしがそう言うと改札口へと歩きながら



「そういう逢瀬だって早いじゃん(笑)まぁ、少し早く起きれたから早かったのかな」



私たちは改札口を出てみんなとの集合場所へ着いた。



まだそこに誰もいなくてあたしと紺野君が一番だったようだ。





「まだ誰もいないねー。そりゃそっか、まだちょっと早いもんなー」



紺野君はそう言うと近くのベンチに腰をかけた。



まぁ、基本梨恋ちゃんはギリギリか少し遅れてくる人だからなー。



「そーだね。少し待とっか」





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