好きなんて言えないよ。
私はベンチへと腰はかけずベンチの隣へと立った。




「あれ、逢瀬隣座ればいいじゃん。こんな空いてるよ?」



紺野君はそう言うと自分の隣をポンポンと叩いた。



そ、そんなめっそうもない…!



とか思いながらも座りたいと思ったり…。



紺野君がそう言ってくれたなら座ってもいい、よね?



「じゃ、座る」



少し小さな声になってしまったがそう言いながらあたしは紺野君の隣に座った。



「「…」」


ど、どうしよう。



沈黙になってしまった…!!



何か話さないと…!



そう思っていると




「逢瀬と遊ぶの初めてだよね」



紺野君がそう言った。



気を使ってくれてるのかな…?



うう、申し訳ない。



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