好きなんて言えないよ。
BBQ当日。



「気をつけてやるようにー。ではかいさーん」



みっちゃんの合図とともに皆んなはグループで固まりザワザワし始めた。



「まずはどーする?担当決める?火をおこす組と野菜洗ってくる組」



紺野がそう言うと皆んな賛成の声を上げた。



「なら女子組が野菜洗いで俺らで火を起こせばいいだろ?」



「そーだねっ!そーしよ!」



男女で分担を別れようとしたとき誰かが私の腕を掴んだ。


「いや、逢瀬はこっちだろ、なぁ?」



見たら紺野くんが私の腕を掴んでいた。



「え?え?」


「そーだな。逢瀬はこっちで俺らと一緒に火当番な」



間々原君までそう言う。


なぜ?私も?ん?ん?


まぁ、いいんだけどさ?


「それに逢瀬、洗ってる最中野菜落としそうだしな」


な、ひどい!


間々原君はニヤニヤしながら私に言った。



「そ、そんなことしませーん」



「あー、十和ならやりかね無い。ならあたしらで行ってくるねーん。行こ、桜ちゃん」



もおー恋梨までひどい!
桜ちゃんと一緒に行っちゃったし!



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