好きなんて言えないよ。
「逢瀬大丈夫ー?おい、石田ー。お前後ろに逢瀬いるのに危ないだろー」



私を心配そうに見つめた後私の後ろの方を見ながらそう言った。



「あ、逢瀬さん。ごめん」



後ろから石田君の声が聞こえてきた。



私の背中に当たってきた腕は石田君だったのか。


「あ、うん。大丈夫」


私は紺野君から体を離し石田君に向かって言った。



「ありがとう。紺野君。おかげで助かったよ」


それと紺野君のいい匂いも嗅げたし。


ってこれじゃ私ただの変態じゃん…!



「マジ焦った、やべっ逢瀬倒れるって思った瞬間に助けられたからよかったー」



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