好きなんて言えないよ。
「うん、私もかなり焦った!びっくりしすぎて変な声だしちゃうくらい!」



私がそう言うと紺野君は笑っててちょっと嬉しくなる。



「ふんぎゃっ!みたいな声やっぱり逢瀬だよね?いつもと違うガチトーンで少し笑いそうになった」



いやいや、笑いそうになったじゃなくて紺野君、それはもう笑ってますよ。



「自分でもその声で驚いた」


「男!?みたいな声してたもんな」


「いやいや、そんなことないよ。私女の子の声だしてた」


「あれのどこが女の子よ」


あーっ、紺野くん言ったなぁ!?


私は紺野君の腕に向かって手を振った。


ばしっ。


「いって!逢瀬無言で攻撃してくるなよ!?」


「ふんだ」


私はそれを無視し作業を続けた。



「地味に痛い。何気力強かった」


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