好きなんて言えないよ。
そんなこんなでBBQはわいわいと賑やかに終わりました。



あぁ、楽しかった。



「十和、紺野君にめっちゃいじられてたね〜!もう十和がやらかしていつも紺野君がいじってたし〜」



にこにこしながら恋梨ちゃんは言う。



今はもう終盤に入り、みんな片付けの時間だ。



私と恋梨ちゃんは二人でお皿の片付けをしている最中。



他の3人は力仕事をしている。



桜ちゃんはじゃんけんで負けたからそっちに行ってる。



「もうほんとだよ〜。めっちゃ恥ずかしかった〜」



「ふふふっ…。いいな〜ってちょっと思ったり思わなかったり」



少し小さな声でそういう恋梨ちゃん。



前にも見たことのある光景。



否定しなきゃ。
そうしなきゃ重い空気になってしまう。
もうあんな思いは一生したくないんだから。



「いや…そんなこと…!」



私が否定しようとした時



「あ!!!十和ちゃん!ちょっといい!?」



クラスの女の子が声をかけてきた。




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