好きなんて言えないよ。
その子は胸まである髪の毛を綺麗に巻いていて茶髪の普段話さない女の子。



ん…?どうしたんだろう??




「ごめん、恋梨ちゃん先行ってて」



「あー…、うん。そーするね」



恋梨ちゃんは不思議そうな表情をしながら私に言って歩いて行ってしまった。



「…?どうしたの?」



「いやー、あのね?紺野君のことについて少し教えてくれないかなー?って思って」



ちょっと頬を赤らめながらその子はそう言い放った。


あ、、、この子も紺野君のことが好きなんだ。




「私そこまで紺野君のこと知ってるわけじゃないから分からないけど…何?」



紺野君ってモテるんだなぁ。



「いや…彼女とかっているのかなって」



彼女か…。
今まで彼女がいるとかそう言う話は聞いたことないけど。



「多分、居ないんじゃないかな?」



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