好きなんて言えないよ。
逃げてきちゃった…。


自然と涙がこみ上げてきた。


なぜ涙が出るのだろう、なぜ二人から逃げているのだろう…。


こんな時誰に相談すればいいの…。



時間を見るため携帯を取り出した。


見て見ると恋梨ちゃんからLINEがきていた。


"間々原間は教室に戻ってきたけど
十和はどこにいるのー?"


それと同時にはてなマークを上に乗せた可愛い女の子のスタンプが送られてきていた。


"恋梨ちゃん…。助けて"


何も考えずそんなLINEを恋梨ちゃんに向けてすぐ送った。


すると1分経たないうちに既読の文字がついた。


"今どこにいるの"


"図書室"


"今行く"



するとすぐにガラガラっと図書室のドアが開いた音がした。


< 210 / 256 >

この作品をシェア

pagetop