好きなんて言えないよ。

「…ここじゃなんだし移動…する？」


間々原君は周りをキョロキョロしながら問いかけた。



確かに近くにいた人皆んなこっち見てる…。


「ご、ごめんね！移動しよう」


ひえー、恥ずかしい…！


周り見ないで結構大きな声言っちゃったから皆んなこっち見てたのかな…！


私は早足でその場から移動した。


そしてさっき間々原君が告白してくれた場所まできた。


「…告白の返事…だよね？」


「…うん」


「…うん、聞く準備できてるよ」


間々原君はいつもと同じ表情、いつもと同じ声のトーン。


何も変わらない感じでそう言った。