好きなんて言えないよ。

「あー、逢瀬惜しい！」


私が投げたボールはピンとピンの間をすり抜け何も当たらない。


「…もうちょっとだったのに〜」


がっくり肩を落とす私。



ボーリングはもう終盤を迎えていてた。


ルールは私と紺野君の合計と恋梨ちゃんと間々原君の合計を足した数字で競い合うというシンプルなものだった。


やや恋梨ちゃん、間々原君ペアが優勢だ。


私が足を引っ張ってしまってるためなかなか追いつかない。



「良いって俺がストライクとる！」


そう宣言して本当にストライク取って来るから紺野君はすごい。



「いえーい！」


私と紺野君は仲良くタッチ。


「あー、やばいっ！」

隣では恋梨ちゃんがガーターしていた。