好きなんて言えないよ。
「話があって…」


私が申し訳なさそうにそう言うと


「外してもらっていい?」


私の気持ちが桜ちゃんと一緒にいた男子に桜ちゃんは言った。


無言で男子は立ち去って言った。


「で、話って何?」


「あの紺野君どこにあるか知らない?」


回りくどい言葉は言わないでど直球のストレートで私は言う。


「…」


桜ちゃんは黙ってしまった。


「…彼女だよね?だったら場所を知っててもおかしく…」


ない。と言おうとした瞬間に


「彼女じゃない」


桜ちゃんから驚くべき言葉が発射された。


「…え?」


「だから彼女じゃない。紺野君には偽物の彼氏のふりをしてもらってたの」


…え?どういうこと?


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