好きなんて言えないよ。
「…え？」

私がそう聞き返すと


「今一緒にいた人が今の私の彼氏なの」


またもや意味のわからない言葉が桜ちゃんの口から出てきた。


「あの、よく分かんないんだけど…」


私がそう言うと桜ちゃんははぁーっとため息をついてから説明してくれた。


「私、今の彼氏のことを勘違いしててストーカーされてるって思ってたの。
夏休みくらいから。
それで紺野君に夏休み相談して偽装彼氏になってくれってお願いしたの。
そしたらオッケーしてくれて今の彼氏がストーカーじゃなかったって知って付き合ってるの」



…意味がわからない。



本当は紺野君と桜ちゃんは付き合ってなくて紺野君は良いように使われてたってこと？


「紺野君と連絡つかない？」


ダメ元で聞いて見たけど


「連絡先知らないわ」


プイッと知らん顔された。


< 241 / 256 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop