好きなんて言えないよ。
そして放課後…。


桜ちゃんはバス通学のため私は自転車を学校に置いとき、バスで行くことにした。



「紺野君の家そういえば遠いって言ってたけ」


一緒に帰った放課後を思い出す。


私の家は紺野君と同じ方向にあるけど確か紺野君の方が遠かったんだっけ。


「私、紺野君とは同じ中学なの」


下を向いいたままカミングアウトした桜ちゃんに私は驚いた。


「…あ、そーだったんだ…」


「大きな学校で生徒も人学年300人近くいたから紺野君は私のこと知らなかったけど」


そう言うとバスがバス停に到着し先に桜ちゃんが乗った。


…紺野君中学でも人気者だったのかな。


「中学でも人気者だったよ」


私の気持ちを察するかのように桜ちゃんが平然と答えた。


「…え？」


「いつもクラスの真ん中にいた。楽しそうに笑ってた」


中学でも変わらなかったんだ。



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