好きなんて言えないよ。

それから桜ちゃんは私に自分が知ってる紺野君の事を教えてくれた。


チョコは結構もらっていたとか。


告白して振ったら逆ギレしてた女子がいて紺野君は困っていたとか。


客観的だけどそのバスの中は紺野君の事をたくさん知れた気がした。


「ここで降りるよ」


ピンポーン


軽やかなチャイムがバス中に響き私たちは数分後降りた。


「こっからすぐ近くだと思う」


そう行って桜ちゃんは歩き出した。


その後を追うような形は私は桜ちゃんについて行った。


すると黒い服装の人がたくさんいるのが目に見えた。


…御葬式かな？？


「あそこが紺野君の家だと思うんだけど…」


御葬式が開かれている場所ぽいところを桜ちゃんが指は指す。


え、もしかして御葬式をやっていたの…かな？


私たちがそこをじっと見ていると


「あれ…？逢瀬…？桜？！」


後ろから紺野君の声が聞こえた。


幻じゃない。


後ろを振り向くと学校の制服に身をまとい手提げ袋を持った紺野君の姿がそこにあった。