好きなんて言えないよ。
幸せ模様

奇跡

「おはよー、逢瀬〜」


いつもと変わらない笑顔。


いつもと変わらない紺野君。


でも今日は昨日のこともあってなのか少し嬉しそうな紺野君だった。


今は朝。


いつものように私の目の前に紺野君が座っている。


「おはよう」


「…そういえば、なんで昨日俺の家来たんだ?ずっと気になってたんだけど」


あ、そっか。


私理由も言わないで満足して帰ってしまったんだった。


私は筆箱から昨日見つけた一枚の紙切れを見せた。


「これ、紺野君机の中に入れたでしょ?」



そう言うとそれを入れたのは2日前に宿題するために教科書を放課後持ちに来た時に入れたと説明された。



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