好きなんて言えないよ。
もー、喋れないのかな。




あたしが残念に思っていると、
ポイッ
また紺野君はまた前を向いたままあたしに紙切れを渡してきた。





ん、なんだろう?




あたしはそう思いながら紙切れを開いた。




すると、さっきの紙切れで、見てみると




“寝てたら起こして”




そう書いてあった。



都合のいい女と思われているかもしれない。
ただの気まぐれかもしれない。
でも、それだけでも嬉しくて。





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