好きなんて言えないよ。
そして、



放課後。




ガチャガチャ…。






「まだ終わらないのー?」



紺野君がだるそうな声でそう言った。



箒を持ち、サクサクと掃きながらあたしの方を見ていた。



今、あたしと紺野君は二人で科学室をバツ掃除している。




「終わらないー」



紺野君は周りを見渡した。



ビーカーは無造作に棚の中へ押し込められていたり、薬は鍵付きのガラス棚に置かれていた。





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