好きなんて言えないよ。
と、その時



「えっーと、じゃぁ、紺野ー。…紺野ー?」




授業を進めている先生がハンカチを額に当ててそう言った。






あたしは紺野君を見た。



一番窓側で後ろから二番目の彼は机の上に寝そべって完璧に寝ていた。





そして、先生の言葉にも動じずスースーと気持ち良さそうな顔で寝ている。





今度は紺野君の隣の席の人が何か言っているけど全然起きない。




『あはははっ!!!』




みんなからドッと笑いが起きた。




もうクラスの中で寝ているのは紺野君くらいだ。




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