好きなんて言えないよ。
「重いなーこれ」



そう言いながら彼は倒れそうになったタンスを元の位置へと戻した。



あたしはそれをただただ見ている事しか出来なかった。




「ごめん、逢瀬さん!大丈夫?ケガない?」




心配そうに鈴木君が言った。



「あ、うん、大丈夫。ありがとう、紺野君」




あたしは鈴木君を見たあと、紺野君にそう言うと



「無事で良かったぁー。おい!鈴木、気を付けろよ!」




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