好きなんて言えないよ。
彼を見ていると、いつも自分のことは後回しにして、いっぱいいっぱいになっている。




だからと、言って周りに当たり散らすこともなく、いつも笑っているのだ。





そんな彼の一面を最初は不思議に思っていた。




いっつも周りの中心で笑っているし、楽しそうなのだ。




そんな不思議な一面は周りの人を魅了するんだよね。




あたしは彼が保健室へと行ったあと、鈴木君と二人っきりになってしまった。



「えっと、俺手伝った方がいいよね?何やればいい?」




困った顔であたしにそう言った。




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