好きなんて言えないよ。
紺野君は1回ビクッとなったあと、落としたものをあたしに差し出してくれた。




「はい」



何事もなくそう言った。




「あ、ありがとう」




あたしも何事も無かったように受け取った。




紺野君はササっと自分の物をカバンに入れると、




「外暗いけど一人で大丈夫??」




そう言いながら外を見た。



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