好きなんて言えないよ。
「なんで、そんな喧嘩ごしなのさ。とりあえず帰るよー」



そう笑いながら廊下に出て行ってしまった。




あたしはその紺野君がいた席をただただ見つめる事しか出来ない。



え、あ、今の誘いは何だったんだろ?
先に行っちゃったし、冗談だよね?
そ、そ、そうだよね。
何あたし勘違いしてんのよぉ〜(笑)。
バカにも程があるよね。




「おーい、帰らんのー?早く行くぞー?」




そう言って廊下から教室に顔を出す紺野君。





やっぱり、二人で帰れるのかな??




「あの、ほんとに送ってくれるの??」



「いいよー♪ところで何処なの?家」



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