好きなんて言えないよ。
○○町といえばこの学校から50分はかかる。



「そんなに遠くから自転車で来てるの!?」



そう言いながらあたしは靴を靴箱に入れた。



紺野君も同じ動作をしていた。



「あー、毎日通ってりゃそんな遠いとは思わないよ」



えー!?
すごい!!!



そんな話をしながらあたしたちは自転車に乗り、学校を出た。



紺野君とは馬鹿な話ばっかりして、お腹が痛いくらい笑いながら自転車を漕いだ。




そして、やっぱりあたしはこの人が好きなんだなぁ。
そんなことを考えてしまうくらい好きになっていたのだ。





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