御曹司の秘書さんのため息◆
「おぉ。ここ。」
きゅっと車を路肩に止めて、
降りたところは、
「公園・・・」
何にもない。
公園の前の少し開けた広場のようなところ。
「ついてこいよ。武。
めっちゃうまいから。」
「・・・」
何が?!!
っと突っ込みたい気持ちを飲み込み、
ただただ無言で昴の後についていく。
朝の柔らかな光が木々の間を抜けて、
ほんと、いい天気だ。
この
メンドクせー上司と一緒じゃなければもっといい気分だろう。