御曹司の秘書さんのため息◆

昴様は
ほんとにバツが悪そうに、ごめん。って小さな声であやまって
小さく、頭を下げた。


「あとな、お前の彼女たちがどんどん、離れていくだろ?」

「・・・。はぁ。」

離れるっていうか、
まぁ、そうだな。結婚したり、連絡が取れなくなったり。

でも、それは別に。


「あれ、レイナの手回しが多い。」

「・・・ちっ。」

前言撤回だな。。。正直、幸せになるために自分で決断して
俺から離れるのは構わないが、
人から、無理やり仕組まれるのは面白くない。

「武の、無駄に多い恋愛関係は整頓したほうがいいから、
 その件に関しては、俺はノータッチだぜ?」

「・・・むしろ、そこをかばうべきでは?」

「はは。
 まぁ、だから 断れないように根回しして、レイナ嬢に
 何度も お見合いを持って行ってるが

 一向に話がすすまないんだよな。」

レイナ嬢が何度も何度も
お見合いしてるって話は、お前が犯人か。


呆れた。


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